枯らすなら おまへの墓場で枯らしたいから
私の深い悲しみの庭の中に
ああ 見捨てられた私の心よ、おまへもおんなじだ、
かまひてもないが凋(しぼ)みもしない
この貧しい詩の花も さうなのだ
とぢてしまつたおまへの眼を、昔うれしがらせたこの花を、
おまへの墓場に植ゑさせてくれないか。
よしや咲きさかる時がなからうとも、
枯らすなら おまへの墓場で枯らしたいから
テニスン『イン・メモリアム』 No.8より(入江直祐訳・岩波文庫)p.40
(早世した親友アーサー・ハラムを悼む詩の一部です)
John Keats: Letters of John Keats to His Family and Friends (English Edition)
ロバート・カーソン: シャドウ・ダイバー 上―深海に眠るUボートの謎を解き明かした男たち (ハヤカワ文庫 NF 340)
ブルース・リプトン: 「思考」のすごい力
邦題で損してる本!(原題はThe Biology of Belief)ありがちな自己啓発書の一冊かと思いきや、それらの本ですっ飛ばされている、環境や精神状態と細胞の相関メカニズムを、生物学の立場で解説しています。こういうのが読みたかった。著者は細胞生物学の元教師で、落ちこぼれ学生の成績を向上させた実績があるそう。なるほど教え方がうまいです(笑)。語り口にもユーモアが。邦題や目次は自己啓発書に擦り寄った仕立てですが、むしろ軽めの科学読み物として面白いと思います。
海野 弘: ホモセクシャルの世界史 (文春文庫)
これが文庫になるとは!お手ごろ価格になりました。広く浅く、ですが索引もあって、レファレンス本として(?)重宝です。
オスカー ワイルド: ゲイ短編小説集 (平凡社ライブラリー)
としま腐女子の基本図書(笑)。海外有名作家のゲイテイストな小説を集めた、上品な一冊。これぞJUNE。おすすめなE..M.フォースターの『永遠の生命』がお手ごろ価格で読めます。ワイルドの『幸福な王子』がここまで泣けるとは。
E・J・ワグナー: シャーロック・ホームズの科学捜査を読む
索引、参考文献あり。きちんとした本です。ホームズの時代の犯罪捜査について調べたい…というときにとっかかりになる、非常にありがたい本が出ました。
ヘンリー リード: エドガー・ケイシー:超能力開発のすすめ
すごいタイトルと表紙。トンデモ系かと思いきや、個々の超「能力」の基盤に全人格的成長を求める、真面目な内容です。タイトルで損してるかも?
私の深い悲しみの庭の中に
ああ 見捨てられた私の心よ、おまへもおんなじだ、
かまひてもないが凋(しぼ)みもしない
この貧しい詩の花も さうなのだ
とぢてしまつたおまへの眼を、昔うれしがらせたこの花を、
おまへの墓場に植ゑさせてくれないか。
よしや咲きさかる時がなからうとも、
枯らすなら おまへの墓場で枯らしたいから
テニスン『イン・メモリアム』 No.8より(入江直祐訳・岩波文庫)p.40
(早世した親友アーサー・ハラムを悼む詩の一部です)
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